【所変われば全く違う!?】国別で見るスーツの特徴あれこれ|ビズメン

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2012年8月24日
【所変われば全く違う!?】国別で見るスーツの特徴あれこれ

『スーツはどれも同じでしょう?』と思っている人もいるようです。しかし、国によってスーツのシルエットもコンセプトも違うため多種多様。それを理解して上手に取り入れる事ができるなら、お洒落なビジネスマンになれるかも。ここで紹介するスーツを参考にしてみてはどうですか?

WEBライター
  

根本にあるものが違う事で生まれた個性

ビジネスマンの普段着であるスーツ。
どこの店で買っても変わりはないだろうと思わった事はありませんか。
ほとんどの人が自分の体形や予算で購入を決められるので『製造した国』という所まで気にする事は無いかも知れません。
後になってから『これイタリア製だったの?』という様な発見をし驚いた事もあるのでは?
スーツは全て同じではありません。
『made in ○○※』によって全然違うのです。
それはその国の価値観や考え方がそのまま反映されているためです。
そのため、同じ寸法の物を探してきたとしても着た感じや見た目で大きく差が出るのです。
その各々が持っている個性を上手に取り入れる事ができれば、お洒落なビジネスマンになれるのではないでしょうか。
では、どの部分が違うのでしょうか。

※このページでは大量生産などに見られる『made in ○○』のスーツ紹介ではありません。

国別に異なる様々な特徴

日本製

日本のスーツの特徴は『開襟角度が大きい』という事でしょうか。
この始まりについては諸説ありますが、日本では工場においてスーツを仕立てる際、材料として軍服を用いたようです。
軍服は首までボタンがあります。
そのボタンを外し、その部分を折り返して襟部分を作ったので自ずと開襟角度が広くなったのではないかと言われています。

また、その他の特徴として、他の国々のファッション性を柔軟に取り入れているというのも特徴です。
その為、日本人向けの仕立てであっても、どこか外国っぽい雰囲気が醸し出されています。

イタリア製

日本のファッションに多大な影響を与えているイタリア。
そんなイタリアのスーツの特徴は『男のセクシー』を追求した『端麗な作り』です。
そのため、ウェストをキュッと絞ったつくりにしシルエットを大いに強調しています。

また、細部にもイタリアならではのセンスが施されています。
袖のボタンを敢えて重ねてつけていたり、胸ポケットを敢えて斜めにつけていたりと、
遊び心を忘れずにいながらも自己表現をしているのが特徴です。

イギリス製

スーツと言ったらイギリスではないでしょうか。
イギリスはスーツ誕生の国です。

イギリスのスーツの特徴は『力強い』というイメージを持っている事です。
胸板が厚く見えるように他の部分をタイト目に仕上げています。

またイギリス製のスーツの特徴として、ジャケットにあるポケットのどちらかだけを上下に2つ並べた『チェンジポケット仕様』や、ボタンを2列にした『ダブルブレスト仕様』があります。
またパンツに『サスペンダー用のボタン』がついているのもイギリス製の特徴です。

フランス製

花の都パリを首都に持つフランス。
『ファッション』のイメージが強いと思う人は多いはずです。
特にファッションに関して言えば『パリコレ』というものを開催しているくらいですから、かなり力を注いでいるようです。
フランスは特に女性のファッションに突出していたので、男性用のスーツを仕立てる時もどことなくその傾向を受け継いでいます。
それにより『女性的』なイメージを持つ作りになっています。
全体的な作りはタイトで、どことなく女性らしい雰囲気を持つのがフランス製のスーツです。
イタリア製とイギリス製の良い所を取り入れた中間的なものと言う人達もいます。

アメリカ製

『アメリカントラッド』とも呼ばれるアメリカ製のスーツも特徴的です。
多種多様な人たちが集まっているので、スーツのスタイルも多種多様です。

しかし、その中でも基本とされているスタイルというものがあります。
アメリカのスーツはウェスト部分を絞らず機能性に重きを置いたデザインになっています。
そのため、全体的に見てストレートな感じがします。
なので、体形を選ぶことはあまりありません。

アメリカ製のスーツもイギリス製のスーツと同様『サスペンダー用のボタン』をパンツにつけています。
そのためベルトを通すための穴(ループ)がついてないものがあります。
(店によってはアメリカ製スーツをオーダーメイドする際にベルト穴(ループ)を注文しないと付けずに仕立てる事があります。)
イギリス製もアメリカ製もベルトよりサスペンダーを重視していた傾向があります。

特徴的なスーツをもった国を5つ挙げてみました。
どの国もスーツに馴染み深いところです。
同じスーツであっても、所変わればスタイルやコンセプトが全然違う事がわかります。

自国の物が自分にピッタリ来るかもしれませんが、敢えて海外ブランドに挑戦して自己アピールするのも面白いかもしれません。
自分の体形と合えば海外製のスーツを楽しんだ、チョットお洒落なビジネスマンになれるでしょう。

著者:海老田雄三

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芸能、アニメ、ゲーム、音楽あたりが得意分野のはずが、気が付けばなんでも書くライターになっていました。アニメ、ゲームなどのサブカル誌によく寄稿しています。