【ネクタイ専門店店員が教える】周りと差をつけるネクタイ選び|ビズメン

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2012年8月23日
【ネクタイ専門店店員が教える】周りと差をつけるネクタイ選び

スーツ姿において個性やお洒落を発揮できる場所はVゾーンです。そこを飾るネクタイ一つで相手に与える印象もガラッと変わってしまいます。ビジネスにおいて相手に良い印象を与え、且つ個性を表現するお洒落なネクタイを選ぶポイントはあるのでしょうか?

WEBライター
  

その場に相応しくないネクタイは“NG”

ビジネスマンにとってスーツ姿に革靴、そしてネクタイは制服のようなものです。
その中でもわりと自由度が高く、個性を発揮できる部分がネクタイです。

ネクタイの選び方一つで、その人の“センス”や“人となり”という部分が見られます。
相応しいものを選んでいれば、場をわきまえていると判断されます。
しかし、あまりにも相応しくないものを付けているのであれば、それ相応の判断がされてしまいます。
相手に与える印象も随分と変わってくるという事がわかるでしょう。

ネクタイをする時は、『スーツ』『ワイシャツ』とのトータルコーディネートを考えてされると良いでしょう。
さらに、どんな目的でネクタイをするのか、考えてみるのも判断のポイントです。
『いつ』『どこに』『何をしに行くのか(商談であれば商談内容も含む)』を考えて選ばれると良いでしょう。
あまりにもかけ離れた“お門違いな”ネクタイはNGです。

ネクタイを選ぶには、まず知る

ネクタイを知らなければ、周りに差をつける大人のネクタイ選びは出来ません。
これはネクタイに使われている素材を知るという事です。
何で出来ているかを知る事で相手が自分をどう見ているかが変わってきます。

ネクタイによく用いられている素材として『麻』『ウール』『シルク』『綿』があります。
それぞれの繊維のもつ特徴が胸元にキラリと光る事で印象が変わってくるのです。

『麻』…シワになりにくく清潔感を持ってもらえる。
『ウール』…繊維の持つ特徴から暖かさを与えられる。
『シルク』…光沢を放つため高級感があるように思われる。
『綿』…麻のようにシワになりにくいので清潔感を与えられる。

こういう特徴を覚えておくと、ネクタイを購入される際に選びやすくなります。

お洒落な大人のネクタイ選びポイント

実際にどんなネクタイを選ぶと良いのでしょうか。
ポイントを抑えながら選んでみましょう。

1.素材がしっかりしたものを選ぶ

必ずしも高価なネクタイが良いという訳ではありません。
最近ではリーズナブルな値段でしっかりとした物も多く出回っています。

しっかりしたネクタイとは、『ヨレにくい』『ほつれにくい』ものを言います。
結んだ時や持った時にねじれないものを選びましょう。人前にしていくわけですからしっかりしたものを選びたいですね。

2.分の体形に見合ったものがベスト

ネクタイ選びの際は必ずあてて見てください。
そして自分の体形と合っているかを確認してください。
大柄な人が細身のネクタイをしていると、首を絞められ、窮屈になっているという印象になってしまいます。
またその逆に細身の人が幅の広いネクタイをしているとアンバランスに見えてしまいます 。
自分の体形にフィットしたものを選ぶのがポイントです。

3.カラーバランスを考える

『スーツ』『ワイシャツ』『ネクタイ』の3つのアイテムの配色が肝心です。
例えば紺のスーツに、紺のワイシャツ、さらに紺のネクタイをしていた姿を見たらどう思うでしょうか。
全体的に暗いというイメージを持たれるでしょう。
どうしても紺にこだわりたいのであれば、濃淡でアクセントつけてみてください。
同系色の濃淡は無難なコーディネートになります。
また、高度なテクニックとしては反対色を用いる事もできます。
しかしコーディネートは数段難しくなります。

4.行く場所に適した柄選び

カラーバランスを考える事ができたら、次は柄選びです。
ビジネスに相応しい柄やビジネス以外の場に相応しい柄選びをしなくてはいけません。
良く用いられている『ソリッド(無地)』『ストライプ(縞柄)』『ドット(水玉)』『チェック』『小紋』です。
これらはビジネスにおいて邪魔になるような柄ではありません
。ビジネスやそれ以外の場所でも普通に着用できますので、誰でもできるコーディネートです。

5.襟とネクタイの幅は同じにする

この場合の襟とはワイシャツではなく、スーツの襟のことです。
『ラベル』といいますが、このラベルの一番幅が広くなっている部分とネクタイの幅が同じだとビシッと決まります。
特にネクタイの結び目から15cm前後(握りこぶし2個分くらい)下がったあたりの幅と合わせるのがポイントです。
ですから、ネクタイを購入される時はスーツ姿で行かれる事をおススメします。
ほとんどの店にはメジャーが常備されていますので、店員に測ってもらうと良いでしょう。

6.スーツとネクタイの個性を潰しあわない

一見無地の様に見えるスーツにも『ピッチ』いうとデザインが施されています。
このピッチはスーツによって幅が全然違います。感覚が狭いものや広いものがあります。
それはスーツの個性です。
この個性を殺すようなネクタイは選びたくないです。

『ピッチが狭いものにはストライプの間隔が広めのネクタイ』という様にお互いの個性を潰しあわないネクタイ選びが大切です。
また柄物のネクタイを着用する時は、ネクタイ以外で柄を使っていないかチェックしてください。
柄物の合わせはまとまりがなく、お互いが持つ個性の尊重し合いになってしまいます。
これは避けたいものです。

これら6つのポイントはネクタイ選びの基本といえます。
特に1.と6.は周りと差をつけるネクタイ選びに欠かせないポイントです。
これにプラスして自分の個性がフィットするのであれば、最高にお洒落な大人のネクタイ選びができるでしょう。

お洒落なネクタイをして『ビジネス』でも『プライベート』でも先を行く

新卒のビジネスマンやあまりスーツを着ない人にとってネクタイ選びは難しいかも知れません。
最初は店員のすすめるコーディネートを頼りにしても構いません。
それから、徐々に自分の感性にあったネクタイ選びを学べば良いでしょう。

初めは体形に合わせる。
次は素材にこだわる。
そして配色やデザインを自分の感性に合わせる。
最後にトータルコーディネート、という様に段階ごとにネクタイを選べばよいのです。
そのうちにネクタイ選びが楽しくなってきます。

ネクタイは大切なビジネスパートナーです。
一番個性を発揮できるVゾーン(胸元)のお洒落をして一歩先行くビジネスマンになりましょう。さらにはプライベートにおいてもお洒落な大人として一歩先を行ってみてはいかがでしょうか。

著者:海老田雄三

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芸能、アニメ、ゲーム、音楽あたりが得意分野のはずが、気が付けばなんでも書くライターになっていました。アニメ、ゲームなどのサブカル誌によく寄稿しています。