革靴のプロが教える靴を綺麗なまま10年持たせる手入れの仕方|ビズメン

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2012年8月21日
革靴のプロが教える靴を綺麗なまま10年持たせる手入れの仕方

その人を表すと言われる革靴。ビジネスマンならば注意しなければいけませんがついつい手入れを怠りがちです。長く使う程なじんでいくのが革靴の特徴。シーズンごとに使いつぶしてしまうのはもったいない。自分だけの靴を10年履き続けるための方法を調べてみました。

WEBライター
  

基本は日々の手入れとダメージ回復

革は人間の皮膚と同じようにケアを必要としています。
重要なのは汚れを落とす事と、栄養を与えてダメージを回復する事です。
今回は、ビジネスシューズとして最も愛用されている、表面がつるつるで光沢のあるスムーズレザーの革靴を中心に説明していきます。

一日履いた靴は汚れを落とす

家に帰ったら、固く絞った綿の布で表面の汚れを落とします。
次に風通しの良いところで、靴が吸った水分を最低でも二日以上乾燥させます。

毎日のケアはこれだけです。
特に毎回ブラッシングやクリームを塗りこむ必要はありません。
むしろやり過ぎは靴に余計なダメージを与える結果になってしまいます。

革靴の天敵は汚れと水分

汚れに関しては、革靴の表面のワックスがバリアの役割をしていますので、ふき取るだけで落ちます。
そして水分ですが、靴は足からの汗を大量に吸っています。
その量はコップ一杯分。 しかも通常時でその量ですので、外回りで歩いている方はもっと多い事でしょう。
この汗が臭いの原因であり、靴の寿命を縮める大きな要因です。
その為、革靴は最低でも3足。
可能なら5足は用意してローテーションさせるのが基本です。
特にこだわりがないのであれば、日本製の1万円程度の革靴をおすすめします。
日本人の足と多湿の気候に合わせて作られていますので、同じ値段帯では海外製の物より一歩すぐれています。

月一ケアで輝きを取り戻す

このケアをするかしないかで、革靴の寿命に大きな差が出ます。

靴がダメージを負ってきたと来たと感じたら、クリームを使い栄養の補給をしてあげましょう。
最低でも月に1回。
余裕があれば週に1回、休みの日に1足のペースでケアしてあげましょう。

所要時間はゆっくり手間をかけても30分。
慣れてくれば20分以内に終わらせることができます。

シューケア実践

用意する物

靴用ブラシ
綿の布
靴用クリーナー(汚れ落とし用)
乳化性靴用クリーム(栄養補給用)
油性ワックス(光沢用)

あると便利なもの

シューキーパー(靴の形を維持し、力を入れて作業しやすくなる)
ペネトレイトブラシ(乳化性靴用クリームが塗りやすい)
化繊ブラシ(乳化性靴用クリームを伸ばし、ツヤをだす)
汚れ落とし用消しゴム(文房具用でも可。ひどい汚れに対して使用)

1.ブラシで汚れ落とし

シューキーパーを中に入れ、靴全体のほこりを靴用ブラシで落とします。
この時、固く絞った布で水拭きしても構いません。
あまりにもひどい汚れには消しゴムを使う事もありますが、革にダメージを負わせやすいので使用には注意してください。
靴底などもしっかりと処理しましょう。

2.靴用クリーナーで汚れ落とし

全体の汚れを落としたら、次は汚れ落とし用の靴用クリーナーを布につけ、靴全体を拭きあげます。
この段階で、油汚れと古くなったクリームを除去します。
布の位置をこまめに変え、常に綺麗な面で作業する用にしましょう

3.乳化性クリームで栄養補給

ベネトレイトブラシ(なければ歯ブラシ)で乳化性クリームを全体に広げていきます。
量は少量で十分です。
乳化クリームにはツヤを出すとともに、革をしっとりとさせ栄養を補給する効果があります。

4.乳化性クリームを広げる

化繊ブラシ(なければ柔らかい布)を使って乳化性クリームを均等に広げていきます。
縫い目などの細かい部分もしっかりとブラッシングしましょう。
クリームが馴染み全体が透明になります。 表面が光を反射し、しっとりとした質感になってきます。

5.乾拭きでクリームを取る

余分なクリームは革に負担をかけますので布で乾拭きし、しっかりと取り除きます。
布の綺麗な面を使って磨き上げていきましょう。

6.油性ワックスで光沢を出す

布に油性ワックスを取り、つま先、かかと、靴底との縫い目部分に塗っていきます。
油性ワックスは靴の表面に膜となって傷や雨を防いでくれますが、通気性が悪くなってしまいます。
その為、全体に塗るのではなく、部分的に使用しましょう。

7.保管

型崩れを防ぐためシューキーパーを入れたまま、湿気のこもらない場所で保管します。

補足

新品の靴をおろす前に一連の作業を行うと、クリームが靴を保護し、汚れにくくなります。

雨に濡れた靴には更なるケアが必要

革靴の天敵「雨」 雨に濡れたまま放っておくと、型崩れやひび割れ、最悪カビが生えてきますので普段とは違うケアが必要になります。

徹底的に乾かし、栄養を与える

用意する物

新聞紙
靴用ブラシ
風通しのいい日陰
乳化性靴用クリーム(栄養補給用)

1.新聞紙で型崩れを防ぎ、水分をとる

つま先の形に新聞紙を丸め、履き皺が伸びる程度に詰め込みます。
革は水を吸って柔らかくなっているので、新聞紙がシューキーパーの代わりをしてくれます。
型崩れを起こすほどには詰め込まないでください。
その時、新聞紙を履き口から外に出すようにすることで、水の蒸発を促すことができます。
なお新聞紙はこまめに交換しましょう。

2.ブラシで汚れを落とす

1で行ってもよいのですが、万一の型崩れ防止の為に新聞紙を詰めた後で行います。

3.風通しの良い日陰で乾かす

風通しの良い日陰で、つま先を上に立てかけて乾燥させます 濡れた程度にもよりますが4日。
ひどい場合は1週間は乾燥させた方が安心です。
しかし乾燥を急ぐあまり日光に当ててしまうと、ひび割れの原因になるので、必ず日陰に置いてください。

4.乳化性クリームで栄養補給

手順は「月一ケア」と同じです。
ただし雨によって、革の内部にあった栄養が流れ出てしまっています。
乳化性クリームを塗った後、乾燥を待って、もう一度重ね塗りをした方がいいでしょう。

靴は生き物と考えましょう

革靴を長く綺麗に使う秘訣は、定期的に栄養を与えて休ませることです。
しっかりと手入れをしてあげれば、革靴は10年20年と使用することが可能です。

履き続けるほど、革が自分の足にフィットしていくのが革靴の特徴。 ぜひ一足の靴を長く愛用してあげてください。

著者:佐久間和夫

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WEBライターです。型にはまらず様々な情報を発信していきます。好きなものは酒、おつまみ、自転車。