流行とビジネスは切り離す
ファッションのサイクルはおそろしいくらい早いサイクルで回っています。最近までカッコいいと言われてきた物がほんの数年で『時代遅れ』『ダサい』と言われてしまう時代です。その度に服を購入していたらきりがありません。
その波はビジネスファッションにも押し寄せています。例えば敢えて大きく見せるスーツや、最近では痩身志向なのか細身のスーツが流行っています。ビジネスにおいて自分らしさをさりげなくアピールするのは差し支えないかと思いますが、流行に振り回された服装を逐一取り入れているならビジネスよりもファッションに重きが置いていると判断されても仕方がない事かも知れません。
スーツ選びは先ず基本スタイルを知る事から
スーツは作られた国によって違いがあるくらいで、大きな変化を求める事は当てはまりにくいものです。
例えば、イタリア製のスーツは男性のセクシーさをコンセプトにして作られているので、ヒップラインを強調しています。イギリス製のスーツは胸の部分を強調しているので、その他の部分は細目に仕立てています。
それらの基本スタイルは不動の原則として現代も引き継がれています。時代の流れや全体的な体型の変化などによって多少左右される事はあっても大きく路線を外す事はありません。大元のデザインやコンセプトが決まっているので、流行に左右され大筋を崩したスーツを選んでしまうとなると、結果として失敗に終わってしまう可能性が高くなります。
失敗しない完璧なスーツ選びのポイント
自分の体形に合ったもの
基本中の基本は、自分の体に完璧にフィットしたものを選ぶ事です。敢えて大きく作ったものや今流行りの細身タイプの物がすべての人に当てはまる訳ではありません。ビジネスにおいては、先方の事も考慮しないといけませんので、奇をてらったようなデザインは避けるのが最善です。
1.5cmの美しさを取り入れる
ジャケットを羽織った際に必ずチェックしておきたい場所は襟と袖です。袖や襟からワイシャツが1.5cmくらい見えるのがベストサイズのジャケットということになります。
重さのバランスを見る
ジャケットを羽織った時、あまりにも窮屈なものやブカブカなものは肩にかかる重みがアンバランスです。自分の肩幅とピッタリあったものを選ぶなら、重さのバランスもよくなり、『スーツを着ている。』から『着こなしている』という印象になります。
お尻が軽く隠れるジャケットが◎
ジャケットの裾も大切なポイントです。極端に長すぎたり短すぎたりすると明らかに不自然に見えます。丁度いいジャケットはお尻が軽く隠れる丈のものです。両手をおろした時に指の第1関節くらいで丈がおさまっていたらOKです。
パンツ選びは革靴を履いて
パンツの裾が適切な部分にこないなら不自然に見えます。そうならない為には試着の際革靴を履いて行なうと解消できます。革靴を履き裾が少しかかとにかかるくらいの所であれば◎。靴下も見える事が無いのでスマートな着こなしができます。
適度なゆとりを取り入れる
スーツ選びのポイントで“ゆとり”は大切です。といっても、ゆとりだらけだと、ブカブカのスーツに見えてしまいだらしなくなってしまいます。基本は体形にフィットするものなので、ゆとりを取り入れる時は適度にしましょう。目安はジャケットであれば胸元に自分の手が入る程度。パンツの場合もウェスト部分に自分の手が入る程度がベストです。
流行に左右されず基本に忠実がスーツ選びを成功させる
失敗しないスーツ選びのポイントを考慮しましたが、スマートな着こなしをするには基本を忠実に守る事が大切です。ビジネススーツにおいては特にその点が必要になります。
先方や会社・その人の人となりというものが服装によってイメージ付けされてしまうので、流行を取り入れたスーツを選ぶと印象もだいぶかわってしまいます。ビジネスにおいてできる男になるためにも、完璧なスーツ選びを身に着けたいですね。
その為には流行に左右されないという事が大切です。