【袖を飾る輝くアイテム】カフスボタンでイケてるビジネスマン|ビズメン

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2012年8月23日
【袖を飾る輝くアイテム】カフスボタンでイケてるビジネスマン

ビジネスマンだってオシャレをしたいはずです。でも、スーツ姿に似合い、且つ仕事に支障をきたさない範囲でオシャレをするのって難しいものです。そんな時にうってつけのオシャレアイテムはあるのでしょうか?ここでは、スーツ姿だからこそ出来る特別なオシャレアイテムを紹介しています。

WEBライター
  

袖の中の光りはオシャレの煌めき

袖口にキラリと光るボタン。
ジャケットの袖口から時折見せる煌めきは、スーツ姿でのみ表現できる隠れオシャレポイント。
その正体はカフスボタンです。

始めから袖口についているボタンを使わずに、あえてそこに金属製のボタンや石を埋め込んだボタンを用いる。
これによって自分らしさやセンスを表現する。
時折見える部分にまで気を配るのは、まさにオシャレの真髄ではないでしょうか。
一般的に『年を重ねた人のするもの』というイメージがついているようですが、年齢に関係なくできるものです。

今まで一度もカフスボタンを付けたことがないという人は、『袖の中から時折見せるオシャレな煌めき』を経験されてみてはどうでしょうか。

上流階級にのみ許された特別なオシャレ!?

このオシャレアイテムはいつ産声をあげたのでしょうか?

その産声は17世紀のフランスで聞かれました。
貴族の間で使われるようになったのが始まりといわれています。
それまでの貴族の衣装は、絵画や映画などで見るような“フリフリ”のついたシャツを着ていました。
袖口にも“フリフリ”があしらわれていましたが、それ以外のオシャレを楽しみたいという事で考え出されたようです。
袖口の“フリフリ”がなくなり、その代わりとして宝石や金属製のボタンを用い、留め具としてチェーンを使いはじめたと言われています。

ただ、その頃のカフスボタンは、今の様に大量生産されていたわけではありませんので、職人が一つ一つ丁寧に手作りで仕上げていました。
そのため、カフスボタンをあしらったシャツを着る事ができたのは貴族などの上流階級の人たちだけでした。
一般階級の手に入る事がなかったカフスボタンは一部の人達だけに許された特別なオシャレアイテムだったのです。

その後、産業革命により大量生産されるようになり、19世紀頃には一般階級にも普及。
2世紀の時を経て、すべての人達が楽しめるオシャレアイテムになりました。

ちなみに、カフスボタンという名称は日本で作られた言葉で、正式名称は『カフリンクス』と言います。

カフスボタンをオシャレポイントとして取り入れるために

カフスボタンを自分のオシャレアイテムとして取り入れるのであれば、『カフスボタンそのもの』を知っておくと良いでしょう。
カフスボタンの種類やよく似合うワイシャツを知る事でオシャレの幅が広がると思います。

カフスボタンの各部位の名称

『フェイス』…本体部分。
『バッキング』…カフスボタンの内側部分

カフスボタンの装着方法

袖口の内側同士をくっつけて、そこにカフスボタンを差し込むのが正しいつけ方です。
普通のボタンを留めるように、袖口の内側と外側をくっつけてカフスボタンを差し込むのは間違った付け方です。

カフスボタンに合うワイシャツ

フレンチカフス

カフスボタンの魅力を最大限に引き出す袖口だと思います。
袖口がもともと折り返されていて、尚且つボタンホール(ボタンをいれる穴)が2つ。
まさにカフスボタンの魅力を引き出すための袖口ではないでしょうか。

コンバーティブルカフス

これもカフスボタンの魅力を引き立てるワイシャツです。
袖口にボタンホールが2つついています。
これによりカフスボタンをつけやすい袖口になっています。
常にカフスボタンで袖口をとめるのであれば、既製のボタンを外してもかまいません。

テニスカフス

このタイプの袖口をもつワイシャツも、ボタンホールが2つついていますのでカフスボタンとお似合いです。

※カフスボタンが似合わないワイシャツは『シングルカフス』と『ダブルカフス』です。
両方ともボタン側にボタンホールが無いためにカフスボタンがつけられません。
どうしてもつけたいのであれば、ボタンホールを作らなくてはなりません。

カフスボタンの種類

スウィブル式

最もポピュラーなタイプのカフスボタンです。
バッキング部分が回転するようになっています。
使用方法はボタンホールに差し込む時にバッキングをまっすぐにし、その後バッキングを回転させる事でストッパーにします。
( 差す時はバッキングを“Iの形”にし、差し込んだらバッキングを“Tの形”にする感覚です)初心者でも扱いやすいタイプです。

固定式

これも初心者に扱いやすいタイプのものです。
バッキングが固定されていますので、そのままボタンホールに差し込み、引っかけるだけでOKです。

スナップ式

スナップボタンによってカフスボタンを連結しているタイプのものです。
カフスボタンを連結させていますので、使用する時は連結部分から外し、ボタンホールに両サイドから差し込み挟むように留めます。
少々つけ方が難しいので上級者向けです。
ただ、最近ではあまり生産されていませんので、本当の宝物になりつつあります。

チェーン式

カフスボタンの原型にもっとも近いタイプのものです。
フェイスとバッキングをチェーンで繋ぎ止めるので、これも上級者向けのものです。
似たものでエクステンション式というものもあります。
カフスボタンをあらかじめ袖口につけておいて、着る時にチェーンでできたバッキングを伸ばして留めるものです。

●これらを知っておくなら、スーツ姿のオシャレアイテムとしてカフスボタンを取り入れる事ができます。

カフスボタンは時空を超えた最高のオシャレアイテム

スーツ姿の中にヒッソリと隠れながらも、時折見せる煌めきでその人のセンスや個性を発揮する。
普段は目立たない人が何かの時に急に力を発揮するような姿にも似ています。

そんなカフスボタンには、金銀など貴金属で作られたものや、あっと驚くような機能がついたもの、さらにはビンテージものやキャラクターものまで多々あります。
素材も金属のみならず、布をかぶせたものや宝石のようなキレイな石をあしらったものも。

自分の趣味や好みにあったものと、カフスボタンが良く似合うワイシャツを着てビジネスライフを楽しんでみてはどうでしょうか。
カフスボタンは長い歴史を持った最高のオシャレアイテムです。

著者:海老田雄三

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芸能、アニメ、ゲーム、音楽あたりが得意分野のはずが、気が付けばなんでも書くライターになっていました。アニメ、ゲームなどのサブカル誌によく寄稿しています。