スーツをジャケットとして使ってはいけないシンプルな2つの理由|ビズメン

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2012年11月29日
スーツをジャケットとして使ってはいけないシンプルな2つの理由

スーツとジャケット。そこに大きな違いがないのならパンツのダメになった上着にも利用価値があるのではないでしょうか?しかしスーツの上着をジャケットとして格好よく着こなしている人は少ないのが事実。一見同じに見えるのに何がダメなのでしょうか?

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スーツの上着とジャケットの違いが分からない

根本的な原因がここにあると思います。
もしも全く同じなら着まわしても問題はないでしょうし、明確に違いがあるのなら、再利用は不可能として泣く泣くゴミ箱に捨てる事も出来るでしょう。
以降、分かりやすくする為に“上着”と言った場合は、『スーツの上着』としています。

2つに明確な違いはない

ジャケットとは『袖付きの上着』の事で、スーツでも上着だけを取ればそれは『ジャケット』
両者に区別する違いはありません。

強いて違いを上げるなら、同じ生地で作ったパンツがあるかどうかくらいでしょう。
しかし、スーツの上着をジャケットとして使用する人はあまり見かけないような気がします。

それでもバレるスーツの上着

違いがないのなら、スーツの上着をそのままジャケットとして再利用する事も問題ないように思えますが、見る人が見ると、そこに違和感を覚えてしまうようです。

着丈が違う

着丈とは背中に当る部分の長さなのですが、ジャケットはスーツに比べ若干(2cmから3cmほど)短く作られています。
その為、上着をそのままジャケット代わりに使用すると、どうしてもバランスが崩れてしまいます。
しかし、これも必ずしもスーツが長いという訳ではなく、デザイナーやその時の流行によっては短くなる事もあります。

生地感が違う

素材や織り方によって、どうしても光沢やツヤに違いが出ます。
そしてその光り方が違和感となって現れてしまいます。
ジャケットは一般的なスーツの上着とくらべると、多少厚めに作られることが多いようです。

スーツのシルエットはかっちりとしている

違いとしてあげるのなら『肩のつくりが違う』という事でしょうか。
またジャケットは前ボタンを掛けない事がほとんどですが、スーツの上着でそれをやると、綺麗なシルエットにはどうやってもなりません。

スーツによっては当てはまらない

しかしこれらの特徴は、あくまでもそういう傾向がある、というだけです。
当然、これらの条件を満たしていないスーツも多く存在するでしょう。

スーツの上着をジャケットとするのはアリ?ナシ?

結論から言うと『基本的にはナシ』です。

スーツは上下を揃えてこそのスーツ

スーツは、上下を揃えて着た時に最高のパフォーマンスを発揮するように設計されています。
もちろん、それをばらして着る事も不可能ではありません。
しかし、ちぐはぐな印象を与えずに、格好良くまとめるには半端なセンスでは痛い目を見る事でしょう。

スーツはビジネスツールである

中にはジャケットとして活用しても、違和感のないものあります。
しかし、そういった物はモードスーツである場合が多く、ビジネスシーンで使用するにはファッション性が強すぎると捉えられる人も多いのではないでしょうか。

総評:パンツの無い上着は潔く諦める

スーツの上着をジャケットとして使用するのは不可能ではありません。
ただ『着こなすのが非常に難しい』というだけの話です。

スーツの上下が同時にダメになるという事は非常にまれです。
多く場合はパンツのみが先にダメになる事でしょう。
そんな時はそっとタンスの奥に仕舞い込み、次の出番に備えてもらう以外の画期的な方法は見つかっていません。

タンスの肥やしを嫌うなら、いっそのこと潔く捨てた方が良いのかもしれません。

著者:佐久間和夫

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WEBライターです。型にはまらず様々な情報を発信していきます。好きなものは酒、おつまみ、自転車。